太陽光発電について
震災及び原発事故以降、多くの方が、太陽光発電について関心を集めいます。
その理由として…
などがあげられ、以前では、設置しても元がとれないと思われていたコスト面については、最近では、逆に設置しないともったいないという考え方に変わってきたように思います。
こうした中で、消費者側も太陽光発電システムを具体的に設置するにあたり、太陽光発電に関して基本的なしくみや太陽光パネルについて理解する必要があるかと思い簡単にまとめました。
太陽光発電システムのしくみは、とてもシンプル
太陽光発電システムのしくみは、とてもシンプルで、屋根に取り付けられた太陽光パネルに光が当たる事によって、電気が発生し、接続箱、パワーコンディショナーを経由し、ブレーカー等が集まっている分電盤に送られ家庭内の電力として配電されます。
この時、余剰の電力がある場合は、電力量計を経由して電力会社へと売電されるしくみになっています。これら全体を太陽光発電システムと呼びます。
●太陽光パネル
太陽光が当たる事により電流が発生するしくみ。
材質は、シリコン(半導体)が主流ですが、銅やインジウムなどの化合物のものも開発されています。
一つ一つの太陽電池の事をセルと呼び、それらが組み合わさったパネルの事をモジュールと呼びます。つまり、太陽光パネル、太陽光電池、太陽光モジュール等の呼び方がありますが、基本的には、同じものを指します。
●接続箱
複数の太陽光パネルの電気をまとめる役割があります。
●パワーコンディショナー
太陽光パネルで発電された電流は、直流なので家庭で使用できる交流に変換する機器です。
ここで、効率よく変換され分電盤に送られます。
変換効率は、各メーカー90%〜95%ぐらいです。
●分電盤
変換された交流電流を建物内に分配するものです。
一般家庭にあるブレーカーのついたあの機器に形状は似ています。
太陽光発電からの電力と電力会社から電力の連携点でもあり、売電と買電の制御も行います。
●電力量計
一般の電力メーターと異なり、電力会社から電力を供給される「買電メーター」と余った電力を送る「売電メーター」があります。電気は、電圧の低い方に、流れる性質があるので、売電時は、パワーコンディショナーによって、100Vより高い107V程度に電圧を調整して、電気を逆流させるしくみになっています。
●モニター
発電状況を室内モニターにて確認する事ができます。
最近は、ワイヤレス商品もあり、メーカーによっては、パソコンやスマホで閲覧する事も可能です。
※夜間について
夜間は、太陽光パネルでは発電できないため、電力会社から電力を買います。
ただし、将来的には、蓄電池の価格下落や性能の向上が期待できるので、昼間蓄電した電力を夜間使用するといった事が現実となる日は、そう遠くはないようです。