既存の屋根に設置する場合(置き屋根型と屋根一体型の違いとは?)
既存の屋根に架台を設置してその上に太陽光パネルを設置するタイプを「置き屋根型」といいます。
また、屋根材の中に太陽電池セルを組み込んだものを「屋根一体型」といいます。
つまり、屋根材そのものが太陽光パネルになっているものです。
見た目では、屋根一体型の方がかっこいいと思う方が多いのですが、一般的には、価格、効率、税金、メンテナンス面全てを考えると「置き屋根型」の方がメリットがあると言われています。
価格面で比較すると
置き屋根型では、一般的な太陽光パネルを使用するためメーカー選択肢もありますが、屋根一体型では、防火・耐火機能が求められるため比較的高価になってしまいます。
発電効率面で比較すると
太陽光パネルは、高温時に発電効率が下がるため、特に夏の暑い時期に、熱による発電効率の低下が起こりやすいのですが、置き屋根型では、屋根とパネルとの間に隙間があるため、熱が逃げやすくなる構造になっています。
屋根一体型は、課税対象になってしまう?
税金面では、屋根一体型は、建物の一部とみなされるため、固定資産税の対象となります。
メンテナンス面で比較すると
「置き屋根型」の方が、万が一、故障などの不具合が生じた際に、取替が容易がある事があげられます。 以上の事をトータルに考慮すると「置き屋根型」の方が断然におすすめと言えます。
置き屋根型には、通常の住宅の屋根に多い傾斜のある屋根に設置するタイプの「勾配屋根型」とビルの屋上などのフラットな場所に設置するタイプの「陸屋根型」の2つのタイプがあります。 いずれのタイプも屋根に架台を置いてその上に太陽光パネルを設置します。 置き屋根型では、いずれのタイプでも標準モジュールが使用可能なので、選択肢も多くなります。