太陽光発電に適した屋根の形状ってあるのでしょうか?
日本の住宅の場合、その土地の文化や気候によって、さまざまな形状の屋根があります。屋根の南向きの斜面の面積が広く確保できる形状が太陽光パネル設置に適していると言えます。
屋根に南向きの斜面がない場合は、不向きかというとそうではありません。 方角によって、発電量が変化するので、最適化していく事によって、その屋根に最も適した位置に配置していく事が重要です。
例えば、南向きの発電量が100とした場合、南東や南西では、90~95となり、東向きの場合は、85~90という調査結果もあります。
北向きの場合は、ほぼ南向きの6割程度となるので、斜面の大部分が北向きの場合は、設置に適していないと言えます。
発電量のシュミレーションについては、上記の事を踏まえた上で、見積もりの際に設置業者に詳しく相談するのがよいかと思います。
寄棟屋根
設置が難しい形状の屋根というよりは、太陽光パネルを設置した時の方角の方が重要で、例えば、日本の家屋に多い、下図の4方向に斜面のあるタイプの「寄棟屋根」と呼ばれる形状では、面積の広い面が南向きであれば理想です。
切妻屋根
2方向に斜面のある「切妻屋根」については、どちらかの斜面が南向きであるのが理想です。
片流れ屋根
屋根の斜面が一方向のタイプの「片流れ屋根」については、斜面方角が、
南向きの場合は、設置面積が広く確保できるため、太陽光パネルの設置に最も適した形状と言えます。
方形屋根
正方形の家屋の屋根に多い形状の「方形屋根」の場合は、太陽光パネルを設置する面積が限られるため設置が難しい場合もあります。最近では、限られた場所に効率的に設置できる、コーナーモジュールを利用して、可能な限り設置面積を増やす方法もあります。
陸屋根
いわゆる、鉄筋コンクリートなどの住宅に多い屋上です。このタイプの場合は、屋根そのものに傾斜がないため、傾斜台の上に、太陽光モジュールを設置します。陸屋根の場合は、後付で傾斜台を設置するため、最適な向きに設置できるため、特に問題はありません。
但し、物干しやベランダとしてお使いの場合は、ある程度の面積が必要と思われます。
ガレージの屋根
ガレージの屋根に太陽光パネルを設置する場合、屋根の斜面合わせて設置する場合と、屋根の上に更に傾斜のある架台を設置する場合があります。発電効率を上げるには、最適な傾斜のある架台を設置する方がよいです。しかし、アルミ製のガレージは、十分な強度がないので設置できない場合もありますので、その場合は、ガレージそのもの再度、立て直す事が必要です。